弁政連ニュース

クローズアップ〈座談会〉

任期付公務員 大いに語る
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司会
鈴木善和 幹事長
柳楽久司 本紙編集長

 

藤田知也

藤田 知也 会員(60期)
第二東京弁護士会所属
経済産業省経済産業政策局
産業組織課
課長補佐

 

米田 紀子 会員(54期)
東京弁護士会所属
消費者庁企画課
課長補佐

 

田中 佐知子 会員(59期)
第一東京弁護士会所属
外務省経済局
経済連携課
課長補佐

 

井上 侑子 会員(新61期)
第二東京弁護士会所属
内閣府男女共同参画局
推進課
課長補佐

はじめに

【鈴木幹事長】本日は、弁護士資格をお持ちで、行政に在籍していらっしゃる皆さんにお集まりいただきました。
まず自己紹介から始めさせていただきたいと思います。私は今日、司会進行をさせていただきます弁護士政治連盟幹事長の鈴木善和です。

【柳楽氏】第二東京弁護士会の柳楽と申します。私は今年54期で登録10年目になるのですが、登録した初年度か らずっと二弁で広報に携わっています。

【米田氏】米田紀子と申します。東京弁護士会所属で54期です。昨年の4月から消費者庁企画課で課長補佐をしております。任期は1年で今年の3月までとなっています。

【田中氏】外務省経済局経済連携課に所属しております田中佐知子と申します。第一東京弁護士会所属の59期です。外務省での任期は2009年3月から2年間ですので、2011年3月までです。現在は、経済連携協定(EPA)交渉の知的財産と競争政策の各分野を担当させていただいております。

【井上氏】井上侑子と申します。所属弁護士会は第二東京弁護士会で期は新61期です。内閣府の男女共同参画局の推進課の課長補佐をしています。昨年の1月から2年間の任期で勤務することになっており、主に、社会における女性の活躍促進やポジティブ・アクションの推進に関係する業務を行っています。

【藤田氏】経済産業省経済産業政策局産業組織課で課長補佐をしております藤田と申します。所属は第二東京弁護士会で60期です。一昨年の4月から経済産業省で勤務しておりまして、任期は今年の3月までの2年となっております。業務の内容は、会社法制やM&Aに関する制度整備を中心に扱っておりまして、最近では、産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法の改正法案の立法にも携わっております。


きっかけ・入省した経緯

【鈴木幹事長】藤田さんにお聞きしたいのですが、現在の経済産業省の経済産業政策局という所に入られた経緯とか、あるいは自分が行ってみようと思ったこととかそのあたりをお話いただけますでしょうか?

【藤田氏】私はもともと行政庁の仕事に興味があったわけではなかったのですが、私の所属している法律事務所には行政庁への出向経験者が多くいまして、事務所でそういう経験者の方と仕事をすることが多く、話を聞いているとすごくおもしろそうだと。実際に今私の勤務している課に出向に来ていた方もいて、まさに日頃の弁護士業務として扱っている分野の制度を作る側に回るということに興味を抱いていたところに、丁度タイミング良く話があり、是非行ってみようと思い立った次第です。

【井上氏】私は弁護士1年目の時に任期付公務員をされていた方と知り合い、そういうものもあるのだと知ってひまわり求人ページの任期付公務員募集のコーナーをたまに見るようになり、今のポジションの公募を見つけて応募し、採用されました。
元々、弁護士として何がしたいという興味の分野が固まっていなかったので、なるべく幅広い業務を扱っている事務所で働きたいと思っていました。弁護士登録後1年間勤務した事務所では、企業法務から訴訟、一般民事まで幅広く扱っていたのですが内閣府男女共同参画局の公募を見た時に、そう言えばロースクールの時に「ジェンダーと法」という授業を取っていたり、二弁の弁護修習で「セクハラ・DVプログラム」を取っていたりとか、男女共同参画の方面に興味があったのだなと思いました。経験年数も少ないのでまず採用されないだろうとは思ったのですが、いつでも募集があるものではないので思い切って軽い気持ちで応募したところ、採用されて今に至っています。

【田中氏】外務省に行く前は商社の法務部で勤務していました。正社員でしたので、そのまま勤務を続けるつもりでいたのですが、偶然、日弁連のホームページで外務省の公募を知りました。職務内容は、経済連携協定に関する外交交渉でした。商社で民間同士の契約に携わらせてもらっていた者にとって、国同士の協定交渉は、大変興味深く感じましたし、外交交渉がどうやって行われているのかという純粋な好奇心もありましたので、是非やってみたいと思いました。
任用に当っては、「出向」という形ではなく、それまでの勤務先を退職して、2年間の任期付公務員になりました。

【米田氏】私は周りに任期付公務員の友人や同僚が何人かおり、興味を持ち始めた時に丁度ホームページで募集を目にしまして、弁護士としては企業法務を中心にやっていたものですから、消費者庁にはあまりなじみがなかったのですが、公益通報者保護制度全般を担当できるということで、今までやってきたことと親和性があるかなと思い、応募したというきっかけです。


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