弁政連ニュース
特集:新執行部発足
弁政連活動の源泉は支部活動にあり、その充実・強化と、一人でも多くの弁護士の参加を
日本弁護士政治連盟 理事長 梶谷剛
今年6月から日本弁護士政治連盟理事長に就任した梶谷剛です。これから2年間、理事長として全力を尽くしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
弁政連は、昭和34年に設立されました。しかしながらここ数年の弁政連活動は、まさに目を見張らんばかりです。わけてもこの2年間、本林徹前理事長と伊藤茂昭前幹事長の下で組織を強化し、活動を活性化し、大きな成果を上げられたことに、心から敬意を表します。
今後2年間、本林前執行部の基本的方針と情熱を引き継いでいくことになりますが、特に以下の点について意を尽くしたいと思います。
第一に、日弁連との連携をより一層緊密にするということです。日弁連は9月1日に創立60周年を迎えます。今日まで、さまざまな分野での活動を通じて大きな成果をあげてきました。今後も司法改革課題にとどまらず、その他の諸課題についても、日弁連と緊密な連携をとりつつ、時宜を失することなく強力な活動を展開したいと思います。
第二に、全国各地の支部活動を強化・推進するということです。弁政連活動の源泉は全国の支部活動にあり、その充実・強化なくして弁政連活動の発展はありません。支部未設置の弁護士会にはぜひ支部の設立をお願いし、既存の支部については各地の実情にあった活動を活発に行っていただくようお願いしたいと思います。
第三に、日弁連の施策に対する国会議員の皆様のご理解とご協力を得るための活動を一層強化することです。そのためには、国会議員との懇談の機会を増やす等、意思疎通を図る努力をしたいと思います。弁護士の方から積極的に国会議員に働きかけをし、弁護士会と政治との距離をさらに縮めたいと思います。
第四に、政治活動に対する弁護士・弁護士会の理解と協力を得るために一層努力することです。各ブロック大会等さまざまな機会を捉えて理解と協力を得るための努力をしたいと思います。また、弁政連ニュ-スやホ-ムペ-ジを積極的に活用・拡充する等、広報活動を活発化したいと思います。
第五に、弁政連が力を発揮するためには、多くの弁護士によって組織されているという実態が何よりも必要です。ぜひとも一人でも多くの弁護士が弁政連に参加していただき、一緒に活動して下さるようお願いいたします。
今後2年間、弁政連の活動によって、わが国社会が一層発展するよう、力を尽くしますので、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
「法の担い手」である弁護士と「法の作り手」である国会との間に、強くて太い橋を
日本弁護士政治連盟 幹事長 鈴木善和
本年6月より梶谷剛新理事長の下、幹事長を拝命致しました鈴木善和です。宜しくお願い致します。
私と弁政連との出会いは2003年のことでした。司法制度改革審議会の意見書が次々と法案化され成立して行く過程における議員・政党の果たした役割の大きさを間近で見聞きしながらの毎日でした。以来、近くは、国選弁護報酬の増額から消費者庁関連法案の成立に至るまで、日弁連の政策実現のために政治の場への働き掛けが不可欠であること、そして、これを支援する弁政連の存在がいかに頼もしいかを、私は、日弁連サイドから身をもって実感して参りました。
任期のこの2年、「法の担い手」である弁護士と「法の作り手」である国会との間に、たくさんの強くて太い橋をかけるべく、全国の皆さんと共に、微力ではありますが、走って参る所存ですので、ご支援ご協力を賜れますよう、お願い申し上げます。
弁政連を「足腰の強い、存在感のある組織」にするために尽力した2年間
日本弁護士政治連盟 前理事長 本林徹
平成19年6月、理事長に就任して以来、会員の皆様をはじめ、国会議員の先生方、多くの関係者の皆様には、弁政連の活動に大変なご尽力・ご支援をいただき心から感謝申し上げます。
私の基本姿勢は、国民の人権擁護と社会正義の実現を使命とするわれわれ弁護士が、立法や法案作りに積極的に関与し日弁連の政策を反映していくことがきわめて重要だという思いから、弁政連を「足腰の強い、存在感のある組織にしよう」ということでした。
先ず、弁政連の強化策の一つとして、弁政連本部に、総務・財務・組織強化・企画・広報の5つの委員会を発足させ、機動的な組織にしました。これが成功し活動が一段と活発化しました。「登録5年未満の会員は会費免除」という特典を設け若手が参加しやすくしたこともあり、企画委員会や広報委員会に若手会員がどんどん参加してくれて、元気な組織になってきました。弁政連活動の中から政治の道を目ざす若手会員も出てきました。
強化策の第二は、弁政連の会員を増やし全国各地に「支部」を設立し、支部と地元議員の皆様との日常的活動を活発にしたことです。この2年間に、会員が約700名増加し、支部も新たに12支部が設立されました。いずれの設立記念パーティでも、地元選出の国会議員の先生方が多数出席くださり大変な盛況でした。弁政連の活動が活発になってきたことは議員の皆様もよく知っており、弁政連主催の行事への参加率は格段に高まりました。
弁政連の活動の成果の面から見ても、成果がはっきり出てきたといえましょう。例えば、「国選弁護報酬問題」については、はじめて、政府の「骨太方針」「基本方針」に盛り込んでいただき、基準報酬を平均1万円程度回復することができましたし、裁判員裁判の国選弁護報酬予算についても、かなりの程度確保できました。
これらの成果は、弁政連「本部」が、日弁連執行部とともに各政党の幹部議員の方々と個別に朝食会を持つなどして意見交換や要請活動を展開し、また各支部においても国会議員の先生方とのパイプを日常的にしっかり作っていただくようになったことによるものです。「取調べ全面可視化」についても着実に成果が上がっています。
もう一つ、大きい成果といえるのは、弁護士会が広く国民の権利・利益という高い観点から、説得力と信頼性のある提言や意見を出してくれる「頼りがいのある知的集団」だ、という認識を議員の皆様に持っていただけるようになってきたことです。
私は、5月末で任期満了により退任し、6月からは梶谷剛新理事長にバトンタッチをいたしました。
2年間にわたり、私どもを支えてくださった弁政連役員、全国会員の皆様、そして国会議員を始め関係者の皆様に改めて厚く感謝申し上げますとともに、新執行部に対しさらなるご支援をお願い申し上げ、私のごあいさつといたします。
支部設立にがんばってくださった地方の会員との暖かい交流は一生の思い出
日本弁護士政治連盟 前幹事長 伊藤茂昭
幹事長として奉仕したこの二年間、考えたことは、とにかく「強い組織にしたい。」ということでした。そのために全力で取り組みました。支部設立はある程度進みました。全国の未設置地域の地図を見るとまだまだという気もしますが、二年間という時間の範囲内で、自分としては精一杯がんばらせていただきました。その中で、支部設立にがんばってくださった地方の皆さんとの暖かい交流は一生の思い出になりました。
一方、悔いが残るのは、就任当初考えていた、大単位会での会員増加の組織的企画にほとんど取り組めなかったことです。残された地域の支部設立と、大単位会での会員増は、次期執行部への引き継ぎとなります。
弁政連のすべての会員の先生方へのこの2年間のご協力への感謝と、退任後は常務理事の一員として梶谷新執行部への助力を約束いたしまして、退任のご挨拶とさせていただきます。皆様二年間本当にありがとうございました。
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