弁政連(日本弁護士政治連盟)とは
日本弁護士政治連盟(略称弁政連)は、昭和34年、当時の日本弁護士連合会会長・東京弁護士会会長・第一東京弁護士会会長・第二東京弁護士会会長等の呼びかけにより、弁護士の政治力を結集して弁護士会の諸課題を実現するための政治活動を展開することを目的として、日本弁護士連合会(日弁連)とは別の独立した組織として設立されました。平成9年に現在の規約が制定され、「日本弁護士連合会及び弁護士会の目的を達成するために必要な政治活動及び政治制度の研究を行う」と定められています。
会員資格は、弁護士という以外何もありません。弁護士であれば、誰でも申し込みにより加入できます。現在、年会費は1万円でその支払い以外に何らの義務もありません。さらに年会費も平成20年3月から登録5年未満の会員は免除となりました。
設立以来、弁政連は、この目的に沿い、日弁連の政策を立法等を通じて政治的に実現するための活動を、日弁連執行部と緊密な連絡をとりながら行って来ました。近年は、日弁連執行部と各政党の党首級が出席する会合の定期的な開催、司法制度改革の諸課題をはじめ各テーマごとの国会の委員会や政党の政務調査会などに所属する議員に対する要請活動などを行っています。その結果、日弁連の政策が立法に結実させる成果が得られています。
これらの活動を支える組織として、本部では、理事長のもとに常務理事会が設置され、活動方針を決定し、理事長・幹事長のもと、日常活動を推進しています。
弁政連本部には、総務・財務・組織強化・企画・広報などの委員会があります。特に若手弁護士が中心的に活動を担っている企画委員会は、若手国会議員と懇談したり、ロビー活動の研究をしたり、斬新な活動を展開しています。
現在、本部の活動とともに、全国での支部の設立を重要な活動方針としています。立法対策・国会対策は、弁政連本部や日弁連執行部だけでは充分ではなく、支部における日常的な活動が重要です。各支部が地元選出議員と意見交換や勉強会を通じて日常的なコミュニケーションを図り相互理解を深化させていくことが、日弁連の政策実現のために重要と位置づけています。本部と支部の連携を強化し、日弁連・弁護士会と協調して前進することをめざしています。
以上の活動を展開するにあたり、その組織運営の基本原則は、①日弁連と一体となって動く、②クリーンで透明な運営をする、③政治におもねないの三つです。
弁政連は、日弁連・弁護士会の弁護士法に定められた「国民の基本的人権の擁護と社会正義の実現」という社会的使命を、政治的に実現する崇高な目的に照らし、全国民的見地から、司法制度分野の問題に限定せず、環境、消費者、労働、格差問題や、弁護士業務に関連する様々な幅広い問題について、「法のにない手」である弁護士と、「法のつくり手」である国会との「架け橋」として、国民の視点に立って積極的に活動を展開することをお約束する団体です。
どうか皆さんのご支援をお願いします。