弁政連ニュース
INTERVIEW
政治分野における男女共同参画推進の課題(4/4)
雇用機会均等法も努力義務だったのを二次、三次の改正で強行規定にできたでしょ。だから「政治分野における男女共同参画推進に関する法律」の方だってそうする途がちゃんとあるわけです。はじめから100%の良いものといっても無理なんだから、改正していけばいいと思いますよ。できたものは文句を言わないで、それを少しずつ改正していくのがいい方向だと私も「Qの会」も思っています。
いまなんだかんだといっても、「一強」が保守的すぎると困るわけですよね。もうちょっと与党の女性が頑張ってくださらなければ、日本の女性の地位はあがらない。
女性議員の自民党内の立場は大変だと思いますよ。おじさんたちが中枢に座っているでしょ。自分たちは後から入ってきたんだから、あのおじさんたちを大事にしないとたいへんな目に遭う、とみんな思っているんだから。そんな中で頑張る。外からいうのは簡単だけど、中でやるということは、本当に大変だと思いますよ。
法律を作ってしまえば、改正は新しい法律作るよりも楽にできるのですから。だからできたものの悪口ばかり言わないで改正の方向へのサポートを、私たちがしなければいけないと思っています。私たちがやっていたとはなんだ、あんなものは、と悪口を散々言われて腹が立ったけど。
均等法もいろいろと言われたけど、「ビフォア・オア・アフター」という言葉があるんですよ。均等法のできる前とできた後の違いを見て欲しいと言いたい。
ポジティブアクションという、非常に遅れている分野については特別の措置をするという方法は、公平性を害するものではないと思います。ある程度になったらその措置は止める。しばらくの間だけやるものですから、その間それに該当しない人は我慢してくださいというものです。それでいいと思うのですよ。やはり女性が10%だなんて、そんなのダメなんですから。人口は半々、むしろ女性の方が多いのだけれど、そこは我慢するから、重要な意思決定の場は半々である姿が望ましいということをまずは考えて欲しい。人口はフィフティフィフティなのに意思決定の場はナインティ・テンなんてよくない。それに近づけるためにはしばらくの間は優遇する。下駄の履かせ方はいろいろあって、もうちょっとましな下駄にするとかいろいろあるけど、とにかく多少下駄を履かせることは構わないんだって納得すればいいんじゃないですか。納得するように、こんな現状は弊害があるということを丁寧に説明していくことだと思います。
赤松 良子 氏を囲んで
向かって左から 石井 逸郎( 広報副委員長)、 早稲田 祐美子 副理事長、 斎藤 義房( 広報委員長)
インタビュー
クローズアップ
- 民事裁判手続等のIT化の課題を探る
~公明党青年委員会とオンライン懇談~ - 民事裁判手続等のIT化問題を中心に
~立憲民主党青年局とオンライン懇談~ - より良い法社会の実現に向けて
~高知支部設立総会~ - 弁政連が推薦し当選された衆議院議員の方々
活動日誌
ご案内・お知らせ