弁政連ニュース

クローズアップ〈座談会〉

「ビジネスと人権」を日本の成長戦略に
~日本企業にフィットしたスタンダード作りを~(1/6)

司会柳楽 久司 広報副委員長
田瀬 和夫 氏

田瀬 和夫
元国連人道問題調整事務所
人間の安全保障上級顧問

三村 まり子 氏

三村 まり子
グラクソ・スミスクライン株式会社
取締役
第二東京弁護士会会員

高橋 大祐 氏

高橋 大祐
日弁連 弁護士業務改革委員会幹事
第一東京弁護士会会員

【柳楽】柳楽弁政連ニュースでは48号(2017年4月発行)から連続して「日弁連の国際戦略」に関係するテーマを取り上げてきていますが、今回は「ビジネスと人権」を取り上げます。2017年9月に開かれたLAWASIA東京大会でもこのテーマのセッションが開催されるなど、いま注目されているテーマだと思います。はじめに、簡単に自己紹介をお願いします。

【高橋】高橋と申します。弁護士業務として国内外のコンプライアンス対応のアドバイスをさせていただいております。この本来業務との関わりや、日弁連の弁護士業務改革委員会の「CSRと内部統制に関するPT」の座長で「ビジネスと人権」の問題に長年取り組まれてきた齊藤誠弁護士からのご指導もあり、同PT副座長として「人権デュー・ディリジェンスのためのガイダンス」や「海外贈賄防止ガイダンス」の策定に関与させていただきました。ジェトロ・アジア経済研究所の政策提言研究会の委員としても、省庁の関係者の方々とビジネスと人権に関する議論を重ねてまいりました。

【三村】三村です。もともと法律事務所に勤めていましたが、2005年からインハウスカンセルともいわれる社内弁護士になっておりまして、最初は医療機器メーカー、次に医薬品メーカーと、12年くらい社内弁護士をやっております。企業の中でコンプライアンス、ガバナンス、デュー・ディリジェンスなどの実務経験を積んできました。

【田瀬】田瀬和夫と申します。今は自分で立ち上げたコンサルティング会社でSDGs(国連の「持続可能な開発目標」)を日本企業に取り込んでいただくお手伝いをしています。「ビジネスと人権」の問題はデロイトトーマツにいる頃から国連グローバル・コンパクト(UNGC)への貢献の一環として取り組んでおりまして、その前職は国連の人道問題調整事務所の上級顧問として「人間の安全保障」の分野に従事していました。その前職は外務省で、ほとんど国連に携わることをやっておりました。なので、国連の観点から見てここに至るまでの全体像はある程度把握しています。よろしくお願いします。



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