弁政連ニュース

特集〈座談会〉

弁護士会と自治体の連携
~弁政連の役割~(4/6)

【菊地】日弁連の連携センターでは包括外部監査人に弁護士をという大キャンペーンをやっておりますので、弁政連各支部でもやってもらえれば大きな力になりますし、徐々にその効果がでています。弁護士を議員に張り付けるという広島のアドバイザー構想はどうですか。

【緒方】弁政連の支部総会の時に国会議員、それから各政党の幹事長、全部お呼びしています。ところが、行政書士会の総会というのはすさまじい。行政書士の政連は選挙協力をする、ポスター貼りから選挙事務所に人を出す、そこで行政不服申立の代理権くれと。本当にすさまじい人数が来ます。これに対して弁政連は、国会議員、県会議員をお呼びして、そこで何が僕たちの「売り」になるのかというと実は無いんですね。そこではたと気づきました。それを言ったらその瞬間に出席していた議員がはっとした顔をしたから、これだと思ったことがある。それは何かというと、「選挙制度に弁護士は精通している。みなさんが統一地方選挙の時に広島県の弁政連から一人ずつ全部公職選挙法の対策で弁護士を付けます。24時間体制をつくるから電話ください。ポスターがどうとか集会がどうとか全部対応します」とやった。それはいいということになった。じゃあ若手が動いてくれるか、「仕事は待ってても来ないぞ。外に出ていこう」と号令する。弁政連は若手の仕事を掘り起こすということを裏の主命題にすべきです。どうしたかというと各市会議員、県会議員は必ず後援会をもっているわけですよ。その後援会で「法律相談は何でもしてください。あなたの先生はこの弁護士、あなたの先生はこの弁護士。いつでも何でも言ってください」という形で法律相談をサポートしながら統一地方選の前後に渡っての公職選挙法上のガードシステムを作るということを弁政連の主命題として、いま一生懸命やっている。そのための勉強会をやらなければならない。県警のOBで選挙の取り締まりをやっていた人を呼んで、若手みんなで実際の選挙法違反の取り締まりはこんなところなんだなと学習する。これはぜひ皆さん工夫してやられたらいいと思います。とにかく議員の奥さんも来なさい。それから秘書も来なさいと。極め付きは全部教えてあげるよという勉強会をやろうと思っています。かゆいところに手が届くサービスを市会議員、県会議員にずっとしていこうと。そこで若手も法律相談などで勉強になる。

それから自治体の顧問弁護士がいる。その顧問弁護士というのは大体年取った人ですよ。そこら辺をフル活用して私もいくつ緒方か市町村の顧問をやっているけども、直接携帯電話で市長に電話をかけられるわけです。市長これこうだからちょっとやったらどうかなと。大先輩をフル活用すること。十重二十重に取り囲んで包括外部監査はこうなのではと。広島市はその方式で元日弁連副会長が努力して決めてくれましたよ。そういう風に我々は政治的に動かなければならないと思います。弁護士が政治的に動くことは汚らわしいという風な教育を私どもは受けてきたけれども、政治的に動かなければ誰も後ろから付いてこないし、一言居士で終わる。いかに政治的に動くかというのを一生懸命に学んだ方がいいと思います。

最後に県警との特殊詐欺対策チームの立ち上げ。彼らが困っているのは何かというと今の特殊詐欺は被害者も犯罪者の共犯だと仕立て上げる詐欺なんですよ。未公開株のこういうのがあるからこうであなただけに特別にこれ買い戻したのは実は犯罪なのですと、警察に行ったらあなたも犯罪で、パクられてしまうから絶対に内緒よといって犯罪者として巻き込みながら詐欺をやるのが全国で流行ってますよね。その苦労話をきいて、よし弁護士に相談するなら警察に相談するのではないからハードルが低いだろうと。じゃあそこはお互いに協力して弁護士に相談するようにしよう。すぐ消費者委員会の委員長に言って六人ほど集めてもらって弁政連も集まって、弁護士会で一本専用の電話を作ろう。それからステッカーを作ろう。60万の予算が出ました。県警と相談しながらステッカーを貼ってもらう。そのステッカーは分かりやすくてシンプルで電話番号が入っている。これを貼ってもらう。どうやってばらまくかというと、県会議員、市会議員はみんな後援会を持っている、お年寄りを知っている。このステッカーをもっていって、弁護士さんがこういうことをやっているから貼っておいてくれと。こういう仕掛けをしていてこの秋にはステッカーも出来上がってきてスタートするわけです。特殊詐欺についての対策チームは絶対に成功すると思いますけど、予算もステッカーも人も全部できてきてこれで大きくやっていける。県警ではオレオレ詐欺の被害を10億にとどめるアンダーテン(10)作戦をやっている。一時25億あったが14億になって10億以下にとどめたいと。弁護士さんが一緒になってこうやっていると大宣伝すれば犯罪者は他の県に行くでしょうねと。そういうガードシステムができた。

アイデアは星の数ほど出てきているのですが、まずひとつひとつ着実にやって必ず若手の仕事になる、弁護士としての仕事になるとだから弁政連の会員はほぼ全員が希望を出して業務対策委員会に入ってもらいました。業務対策委員会と弁政連をラップさせてとにかく活性化するということで弁護士会とリレーしてやっております。そんな感じで楽な気持でやっておりますので、よろしくお願いします。

【菊地】素晴らしい話をありがとうございます。弁政連と弁護士会の橋渡しが自然にできている。緒方先生の力量もあると思いますが、どうやって弁政連が弁護士会とコラボするのか。橋渡しをしてうまくつなげて行政につなげていくのかという工夫があればお聞かせいただきたいのですが、いかがですか。

【庄司】三重県の話になりますけど、私もそうだったのですけど、弁政連のこと自体を、しっかりと認識されている会員が意外と少ないですね。そこで我々の支部では、委員長レベルの方を招いて意見交換会をして弁政連はこういう活動をしていると具体的に説明をする機会を設けました。


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