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弁護士議員に聞く


森 まさこ議員
森 まさこ 議員

参議院・福島(自由民主党)
福島県弁護士会会員

(インタビュアー 企画委員会副委員長 藤本真由美)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
法律を作る立場で弱者を救済したい

私は、一貫して弱者救済を目標に、司法・行政・立法の三権全てを経験してきました。国会議員を目指したのは、法律を作る立場で、より積極的にこの目標を達成したいと考えたためです。

子供のころ、サラ金の被害に遭った両親を救ってくれた弁護士に感銘を受け、弁護士を目指しました。弁護士となった後、日弁連の制度で留学し、米国の消費者法分野の先進性や男女平等意識に衝撃を受けました。この経験から、諸外国に目を向ける重要性を強く感じました。弁護士は、法律がなければ戦えません。当時、日本の貸金業法・消費者法分野は全く法整備が進んでおらず、法律を作る立場の重要性を痛感しました。このため金融庁に入庁し、貸金業法の改正という重要な局面に携わりました。

一方で、官僚として、国会がその気にならなければ法律を作れないもどかしさも感じました。そして、より積極的に法律作りに携わりたいと考え、議員を目指しました。

法曹資格が議員活動に与える影響
プロとして法律を作る基礎がある

法曹資格を持っている人は、プロとして法律を作る基礎があるので、議員として非常に有利だと思います。政治家は国民の代表なので、色々なバックグラウンドの人がいていいと思いますが、法曹資格を持っている人は、「こういう立法事実があるから、こういう法律を作る」という話を難なくすることができます。政策の実現に向けて、他の議員より一歩リードすることができます。

実現したい政策課題
女性活躍・男女共同参画

今まで、国務大臣として、消費者法分野等で様々な政策を実現してきました。

今後は、女性活躍・男女共同参画に力を入れたいと考えています。日本はこの点で遅れており、給料の男女格差については国連からも指摘を受けています。子育ても、男女ともにやるべきです。今後これらの問題を解決していく必要があります。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
幅広い分野で活躍を

弁護士は、依頼者のために尽力する、とてもやりがいのある仕事です。一方、国会議員には、社会全体の問題を解決できるという醍醐味があります。

今後、法曹人口は増えてくので、弁護士以外にも、国会議員や議員秘書など、幅広い分野で法曹が活動していけたらいいと思います。


森まさこ先生は、消費者担当大臣,男女共同参画担当大臣(内閣府特命担当大臣)等を歴任され、現在、自民党の環境部会長を務めておられます。国際的な広い見識と法曹としての専門性を活かし、国政の要職で活躍されている素晴らしい先生だと感じました。(藤本真由美)


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