弁政連ニュース

〈座談会〉

弁護士から地方議会へ
~地方自治の担い手として~(2/4)


【小川】地方議員になるに当たってご苦労した点としてはどのようなことがおありだったでしょうか。

【奥谷】選挙というもののイメージがなく、まず何をしたらいいのかわからなかったので、先輩の方にいろいろお聞きして教えていただきました。弁護士としてもう少し修行させていただきたかったんですが、順序を踏んで準備をして出た訳ではなかったので。父や父の親しい知人、所属事務所の上司などの方々に相談し、父の古い知人から選挙活動の方法等を教えていただきました。とにかくいろんな方からアドバイスをいただいて…というところですね。

【薬丸】議員のお話をいただいた時は自分に務まるのだろうかという思いがありました。そんな時先輩の方々から、有権者の皆様の声をしっかりと政治に届けていくというのが一番大きな仕事だと言われました。弁護士としていろんな人の相談を受けてやってきたことと全く別のことをやる訳ではないよと言われて決意をしました。

【湯沢】大変恵まれていたと思うんですが、選挙に関する苦労というのは実はあまりなくて、こんなに多くの方が助けてくれて本当に感謝してもしきれないという気持ちでした。選挙は助けてくれる方がいなければできませんから。ただ、一番悩んだという点では、弁護士という肩書きがあるために市民から心理的な距離を置かれてしまう場合があることです。自分では意識していなくても、イメージが障害になるのはあることです。これは私自身の姿勢によって払拭していかなければいけないと感じています。

【三雲】選挙の進め方についてノープランで後援会組織も持たない中で事務所を立ち上げて、基本的に組織的サポートがないの三雲で、わからないことがたくさんありました。たまたま、法律事務所を開設したビルの大家さんがとてもいい方で、選挙に出るという話をした時に町中の人に紹介してくれて拡がりを持つことができました。あと、母方の実家が昔電気工事の仕事をしていたので、その地域に行って挨拶をして回る。また、選挙広報に自分の考えをしっかり書いて理解してもらおうと考えました。街頭演説も、大通りより小さな路地を回って地域で生活している人に直接話しかけるような話し方をする工夫をしました。結果的に何が決め手かはわかりませんが、当選したということです。

【小川】弁護士であることが地方議員活動にとって意義を持っているかという点についてはいかがでしょうか。

【三雲】弁護士として様々な問題について丁寧にチェックすることが求められてきた経験は、今に活きていると思います。条例案を議会に提出する前段階である審議会で話し合っている時も、契約書の作成や公文書を読んできた技術というのは役に立っています。地域からの相談事に関して関係者を説得する能力も、弁護士業で培ってきた話し方の技術ということになると思います。

【湯沢】市民からの法律相談を受けることは、元々地方議員の役割の一つなのです。私は資格があること自体をあまり意識してはいませんが、やはり法律的な意見を述べるにあたって客観的に信頼をもたれることはメリットであると感じています。議会は合議制ですので、弁護士に限らず様々な分野の専門家が集まることでより議論の質を上げていくべきです。

【薬丸】法律や条例の読み方を知っているので、それに基づいて問題点を指摘できる点に意義があると思います。また、議会において質問する際の答弁をどうやってひき出すか、こちらが実施してほしい政策をどう実施してもらうか、議会における交渉は弁護士業務の和解交渉に似ていて、弁護士としての職務、経験が活かされていると思います。

【奥谷】弁護士としての経験を活かして時代に即奥谷した条例を作りたいと思っています。自由民主党会派の一員として「中小企業振興条例」の作成にも関わらせていただきました。地域の陳情も、弁護士としての知識をもって発信すると理解を得られやすいと感じます。

 


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