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弁護士議員に聞く


吉村 洋文議員
吉村 洋文 議員

衆議院・比例近畿
大阪弁護士会会員

(インタビュアー 企画委員会副委員長 武山茂樹)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
地方議員の経験を活かし国会議員にチャレンジ

法曹は個別具体的な解決はするが、大きなものを変える力にはならない。日本全体・地方全体を変えるには議員にならなければならないと考えました。

また、「弁護士議員」といえば国会議員をイメージされる方が多いですが、私は、まず地方議員を経験して地域に密着した活動を経て国会議員になるという姿が望ましいと思っていましたので、地元・大阪市の市議会議員になったのです。

2014年の総選挙にあたり、市議会会議員の経験を活かして、衆議院議員に立候補しました。

法曹資格が議員活動に与える影響
法律案をより深く理解できる

例えば、いま問題になっている安保法制でも、法曹としての知識があれば、表面的な議論にとどまらず、より深い議論ができます。法律案を、その立法目的に照らして、立法事実は何であるのか、憲法に適合しているのかという観点から考えていけるのは、法曹資格を持っているからでしょう。また、法曹として社会問題に深く関わったことも、立法の場において役立っています。

実現したい政策課題
統治機構の改革

これから、少子高齢化がますます進展して、日本の税収は減っていきます。今までの中央集権体制では、日本が破綻するのは時間の問題です。これからも日本が成長するためには、古い統治機構を変え、道州制の導入も含めて地方を自立させることが必要です。まずは、大阪を、東京に対する西日本の軸として変えていき、その大阪モデルを全国各地に波及させていきたいと思っています。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
法曹という殻を破って、地域へ!

やはり、法曹という殻に閉じこもっている人が多いと思います。最近では、法曹の有資格者が企業へ出向したり、国会議員になることも珍しくありませんが、中小企業で勤めたり、地方議会議員になる例はまだ少ない。私は、弁護士として中小企業の顧問や裁判を数多く経験してきましたが、日本を支えているのは中小企業です。また、地域で、アクティブに、住民の立場にたって活動しているのは地方議員です。

法曹の皆さんには、常識にとらわれず、社会にその知識と経験を活かしてほしい。法曹の数を減らせというのではなく、いろいろな業界で法曹が活躍していくのが生産的な考え方ではないでしょうか。


吉村洋文議員は、地方の自立が日本全体の成長をもたらすという強い信念のもと、精力的に活動されていると感じました。紙面の都合上、お話を全て掲載することはできませんでしたが、いずれも、地方分権への情熱が伝わってくるお話でした。地方から日本を見る議員が増え、日本全体が活性化することを期待しております。(武山茂樹)


※吉村議員は辞職されました。このインタビューは本年8月5日に実施しました。



>>若狭勝議員


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