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弁護士議員に聞く


矢倉克夫議員
矢倉 克夫議員

参議院・埼玉(公明党)
埼玉弁護士会会員

(インタビュアー 企画委員会副委員長 三雲崇正)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
政治を革新し日本の発信力を強化したい

昔から、政治家という職業は頭の片隅にあり、また、父の闘病中、市議会議員の方から高額医療制度を案内され助けられたことから、政治家とは人を助け、思いをつなげる大切な仕事であると思っていました。しかし、政治家という職業を強く意識し始めたきっかけは、弁護士登録後留学を経て、経済産業省において国際交渉を担当する中で、日本の発信力強化の必要性を痛感したことです。また、東日本大震災後の政府の対応を目の当たりにし、政治の革新を真剣に考え、国会議員を目指すことを決意しました。

法曹資格が議員活動に与える影響
法曹としての資質、経験は議員活動にとって有用

国会議員は、社会に張り巡らされた法の網を認識し、立法行為の影響をよく見通さなければなりません。また、「法律や政策をこのようにするべきだ」ということを説得的に訴えるため、現場の生の情報から論理構成する必要があります。

法曹としての素養、経験は、これらの場面で非常に有用であると思います。

実現したい政策課題
経済活性化、財政再建と平和国家日本の価値観発信

目下の日本の課題は、経済の活性化と財政の再建です。前者については、企業間の体力差が全体での賃上げのネックになっており、中小企業対策の充実が必要です。後者については、歳入に見合った予算の組み方ができるよう、そのあり方を含め検討すべきです。

また、日本の発信力を高めるため、議員外交の活発化が必要です。平和国家としての価値観を国際社会に広めたいと考えています。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
若い人々の意見を政治の世界へ

国会議員になったことで、既存の法律の内容を前提とした議論ではなく、法律が何のためにあるのか根本から議論することができるようになりました。法の魂を問い、語ることができる点が政治家の仕事の醍醐味です。特に若手の法曹の皆さんには、積極的に政治の世界に飛び込み、若い人々の意見や思いを届けて欲しいと思います。


矢倉先生は、大手法律事務所でご活躍後、米国留学、経産省勤務を経て、国政に挑戦されました。国際感覚に優れ、国益を真剣に考えていることが言葉の端々からうかがえました。今後も日本のためにご活躍されることを期待しています。(三雲崇正)


>>宮﨑政久議員


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