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弁護士議員に聞く


三谷 英弘 議員
三谷 英弘 議員

衆議院・比例東京(みんなの党)
第二東京弁護士会会員

(インタビュアー 企画委員会副委員長 板倉陽一郎)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
おかしい制度は変えれば良い

法律事務所勤務時代、ベンチャーやIT企業の相談に乗ることが多かったのですが、その際、「法律があるのでできない」という回答をせざるを得ない場面もあり、腑に落ちないところがありました。米国留学、米国企業勤務中に住んでいた西海岸で、「おかしい制度は変えれば良い」という風土を学び、帰国後、制度を直接的に作り変えるべく、国政に出馬しました。みんなの党を選んだのは、公務員制度改革・経済成長という二本柱に共感し、しがらみなく、政治ができると考えたからです。

法曹資格が議員活動に与える影響
知識、感性、社会正義の実現、人権感覚、すべてが生かされている

弁護士としての知識、感性は議員としての仕事に大きく影響しています。私は国会でも週に4・5回と、質問に立つ機会が多く、様々な法案についてポイントを短い時間で把握することが必要なのですが、勘所は大変つかみ易いです。社会正義の実現、人権感覚といったところも、議員活動に生かされています。共同親権についての超党派議連の中で、親子断絶防止法を制定しようという活動をしています。また、レーシック手術の被害者について、国会で取り上げ、消費者庁の調査に結びついたこともありました。本当に困っている人についての問題を提起することができるのです。

実現したい政策課題
自由主義経済、チャレンジできる社会を

もっと日本経済を強くしていくためには、自由主義経済を進め、チャレンジができる仕組みを整えなければなりません。現政権の政策のうち、一本目、二本目の矢は評価していますが、三本目の矢、規制緩和に係る政策は、50点位と採点しています。医薬品のネット販売、タクシーについての規制などは改善の余地があると思いますし、もっとITを使うことを進めるべきだと思います。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
もっと弁護士は国会議員に

国会議員になって、忙しさは法律事務所時代と同じくらいですが、夢をかたり、「べき論」で議論ができるようになりました。政治家は、夢や形を語れる職業です。

周りを見ていても弁護士から議員になる人は即戦力です。法曹出身議員の母数は少なすぎると思っています。もっと入ってきて欲しい。弁護士出身の総理大臣も出て欲しいと思っています。誰もならないようであれば、僕がなりましょうか。(笑)


終始和やかな雰囲気でインタビューさせて頂きました。議員にご当選されたときからの信念を貫かれつつ、弁護士時代のご専門を活かす分野から広い意味での人権活動まで携わられる幅広いご活躍は、新世代の法曹有資格議員のロールモデルといえます。(板倉陽一郎)


>>國重 徹議員


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