弁政連ニュース

クローズアップ〈新連載〉

弁護士議員に聞く


今野 智博 議員
今野 智博 議員

衆議院・比例北関東
(自由民主党)

(インタビュアー 企画委員会委員長代行 豊田賢治)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
子どものときからの夢

私は、弁護士になってから政治家を目指したわけではなく、元々政治家志望でした。実は、5歳の時から「政治家になりたい」と考えていました。そのため、大学までは主に政治や経済の勉強をしていて、法律の勉強はほとんどしていませんでした。ただ自分には地盤も看板もありませんでしたので、すぐに政界に身を投じるわけにもいかず、社会の中で見聞を広めたいという思いもあったことから、大学を卒業するにあたり、弁護士となることを目指しました。弁護士になってからしばらくは法律実務に直接携わり、弁護士業務にもやりがいを感じていましたが、政治家への夢はあきらめておらず、平成22年に自民党の候補者公募に応じることにしたのです。

法曹資格が議員活動に与える影響
重要な役割への近道

私は、法学部出身でもなく、正直なところ法律の専門家を自称することには躊躇を覚えます。しかし、周りは私を弁護士出身ということで、法務部会や司法制度調査会などに推薦してくれました。弁護士であったからこそ国政の場で重要な役割を担えているという意味では、やはり弁護士になってから政治家になったことは正解だったと思います。

実現したい政策課題
何より、教育改革

日本は過去には有為な人材を多数輩出していましたが、近年はトップレベルの人材を養成できていないと感じます。国づくりは人づくりといいますが、そこにいう「人」とは、ただ能力が高いというだけではなく、自分よりも他人を大切にできる人でなければなりません。そのために教育基本法を始めとした法律の改正もそうですし、道徳教育の充実などカリキュラムの内容を含めた抜本的な対策を考えるべきです。これらは一朝一夕にできることではありませんが、政治家として是非実現したいと思います。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
理想と信念を保持してほしい

まだ一期目ということもあり、なかなか思いどおりにならないという印象を持っています。弁護士が法と現実の狭間に立って活躍する仕事だとすれば、政治家は理想と現実の狭間に立って活躍する仕事です。理想は崩れやすく、法理論のように確固としたものではありません。だからこそ政治家として理想と信念を持ち続けていくことが何より重要だと考えています。


二世議員でもなく、子どものときから政治家を目指してそれを実現する人は、実は稀ではないかと思います。教育改革には私が知るだけでも数多くのハードルがありますが、今野議員には是非頑張ってほしいです。(豊田賢治)


>>山下 貴司議員


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