弁政連ニュース

日本弁護士連合会会長ご挨拶

日本弁護士連合会会長村越 進

日弁連と弁政連、
連携の一層の強化を


日本弁護士連合会会長
村越 進


2月7日に実施された会長選挙において、史上初めて1万票を超える11,676票という総得票と全国51弁護士会における最多得票をいただくことができました。1回の選挙・投票で当選者が決まったのは実に6 年ぶり、4月1日に新会長が就任できたのも4年ぶりのことです。会員の皆様の大きなご支持に心より感謝申し上げます。ご期待に応えるべく2年間全力を尽くす決意です。ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

選挙戦で、私は、主に3つのことを訴えました。

第1は、司法の役割を大きくし、弁護士の活躍の場を拡げ、身近で使いやすい司法を実現するということです。裁判官の増員・裁判所支部機能の充実強化をはじめとする司法基盤の整備、法律扶助の拡充・権利保護保険の対象拡大・法律相談の充実など司法アクセスの改善、弁護士の活動領域の拡大を進めねばなりません。

第2は、法曹養成制度改革と若手支援です。法曹の魅力と法曹養成制度に対する信頼を回復するために、法科大学院の定員削減と統廃合を含む改革、司法試験合格者の可及的速やかな年間1500名以下への減員、司法修習生に対する給費制の復活を含む経済的支援の充実、若手会員に対する様々な支援は、まさに喫緊の課題です。

第3は、憲法と人権を守ることです。立憲主義、恒久平和主義の後退を許すことはできません。

日弁連が掲げるこうした政策課題は、その多くが立法措置や予算を伴うものです。したがって、その実現のためには、政党や国会議員の先生方にご理解・ご賛同をいただくことは必要にして不可欠です。しかし、強制加入団体である日弁連が政党や議員の先生方との関係を築くことには、自ずから限界があります。そこで日弁連に代わって政治分野を担うのが弁政連であり、その役割はきわめて大きく、近時ますます重要になっています。

会員の増加と未設置支部の解消により、弁政連がさらに力強い組織になることを何よりも期待しております。

私も、社会の理解と信頼、法曹三者の信頼と協議、会員と弁護士会の結束を基礎として、「社会と会員の期待に応える実現力のある日弁連」を創るべく力を尽くす所存です。

実現力のある日弁連と力強い弁政連の連携と協力関係を一層強化し、機動的かつ実効的な取組を行いたいものです。

弁政連会員の皆様には、一層のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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