弁政連ニュース

クローズアップ〈座談会〉

若手会員弁政連の活用を語る
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若手の活動の活性化のために

【出井幹事長】もう一つ弁政連の組織的な大きなテーマとして、若手会員の活動の活性化というテーマがあります。皆さんのこれまでの活動、あるいは弁政連に入る前の事を思い起こしてもらってもいいのですが、若手会員に興味とか関心を持ってもらうために、どういう活動をしていけば良いのか。それについてお考えがあれば、お聞きしたいと思います。

【松山氏】考えてみたんですけど、なかなか思いつかなかったですね。たとえば国会議員の方とお話しできる機会があるんだよといっても、「それと弁護士の仕事とどう関係があるの?」という自分のメリットと引き換えで考えられてしまうので、難しいですね。なのでまずは「委員会に参加してください」という言い方ではなくて、ミーハーかもしれませんけど、「こういうイベントががあって、ちょっと行ってみない?」とお誘いするのも一つの手かもしれないと思いました。

【柳楽編集長】弁政連活動に限らずこれは会務活動全般にいえることかもしれませんけど、若い期の方、人数が急激に増えて来て、たとえば東京だったら会派がありますよね。東弁・一弁・二弁の中にそれぞれ会派があって、その会派の目が届かない若手がどんどん増えてきている。その方は委員会にも参加しないし会務活動そのものから遠ざかっている。でそこに先ほどおっしゃった政治に対する無関心・無力感みたいなものが更に輪をかけて、弁政連なんか絶対に最初から興味ないというかですね、あれは好きな人だけやっていればいいんだと、俺たちは明日の飯を食うので必死なんだみたいなことで、何か短期的なメリットがないと、参加してなにか具体的な良いことがあるよというのが示せないと、若い人を誘うというのもなかなか難しいかなと、これは前回の座談会で全く同じような話をしたんですけどね。

【小川広報委員会副委員長】前回参加の広島の緒方先生のお話を伺って、あの時に思ったのは、では地方の若手の方からみて地方の若手の活動のその熱というか、参加度合いというかですね、そのあたりって、どんな実感をお持ちなんでしょう。

【好永氏】そうですね、やはり同じで、うすいですよ、何もしなければ。やっぱり政治に対してアレルギーがあるんですよ。何かあんまり関わりたくないというのがあってですね、おっしゃる通り何か短期的なメリットがないとまず入ることすらしてくれない。なぜか面倒なことを任されて嫌だから、ということだと思うんですけど。だから、まず入ることをしてもらうにしても何かメリットがなきゃいけない、だから職域を広げるというところに行きたいのかなと思います。人脈づくりだといわれてもピンとこないんですよ。実際、議員さんが来たらお偉い弁護士先生たちが周りに座っていて、若手は遠く離れたところに座らされるわけですよ。まあ当然ですけど。議員さんも隣の大先生と話をしていて、若い弁護士から名刺もらっても、もう何か右から左みたいな感じになっている。そんなの若手にとっては人脈づくりでも何でもないので、そこに出て来てくださいと言っても実際のところ訴求力がない。だから将来に仕事につながるんだよというのが、分かりやすく目に見えないと参加してくれないですね。私自身は、損得を考えず色々な活動に首を突っ込むのは面白いんじゃないかと思うんですけど、あんまりそうは思わないみたいですね、最近は。

【柳楽編集長】そういう考え方をもつ人が減って来ているのか何なのか、ある程度余裕が必要じゃないですか?

【小川広報委員会副委員長】時間的にも経済的にも。

【柳楽編集長】余裕の無さを感じますよね。

【好永氏】それはニーズに対応したご自分のものを出さないと、いくら余裕が無いと嘆いてもしょうがないんで、やっぱり目の前の。

【柳楽編集長】そうです。だから職域拡大と結びつけて、利用者側、国民・市民のニーズにも応えながら弁護士の若手のニーズにも応えるという形でその職域拡大と結びつけるのは非常にいい話だと思いますね。例えば議員さんそのものとの人脈づくりだけではなくて、議員さんがある業界団体に太いパイプを持っていると、で、そこの業界の利益を擁護するだけでは無いんですけども、何かそういう業界の勉強会みたいなところにセットしてもらうとか、そっちにもパイプを作ってしまうというようなことができれば広がりが出てくると思うんですけど。

【好永氏】その点に関してこちらから出来るのは、勉強会を企画して行ったりすれば議員さんもふりやすい。しかも自分の知っている業界に対してこういう勉強会をやってくれるという案が弁政連の若手から来てるから、どうだろうという話をふればまあ勉強会とセットの懇親会だと組みやすいんですよね。ただこっちばっかり言ってはだめなので、そのへんはやっぱり議員さんとうまくパイプをつくっておかないと。うちは青年部というのを作ったんですけどまあそういう戦略とか作ってその青年部からのアプローチで議員さんにこういうアイデアがあるけどどうでしょうか、で、いくらかでも若手をそこに派遣して、その実利を得てもらうというかそれがやっぱり必要だろうし。

【小川広報委員会副委員長】あと、ターゲットとしてですね、議員さんだけではなくて議員秘書さんとの懇親というのも考えられた方が良いと思うんですよ。小川広報委員会副委員長議員さん本人って本当に忙しいですから、挨拶にぱっと来て帰られてしまう。むしろその秘書さんが議員さん本人の代わりにですね、いろいろ懇親会とか出席してかついろんな情報を吸い上げて、議員本人にあげているのが秘書さんだったりする。そいうことからするとむしろ秘書の方しかも秘書という方は将来的に議員の潜在的な候補者でもあったりする。そういうところと積極的に発掘していくことは手なのかなと思います。もう一つ。さっき各議員の方に、地方議員の方一人一人に弁護士を張り付けるのがなかなか難しいという話が好永先生の方から出たと思うんですけど、そうであるならばむしろ議員の方々から弁護士向けに政治を語っていただいく、つまりそういうブレーンが欲しい方に自分のアピールをしてもらって、「この人の情熱だったら本来支持している政党じゃないけれどいいや」ということも逆にありえるのかもしれない。むしろそういう上から割り振っていく形ではなくて、そういうような話をする機会をいっぱい設けることによって、つながりを作っていくっていうのもありうるのかなと思います。

【出井幹事長】いろいろアイデアが出てきましたが、槇さん如何でしょう?

【槇氏】福島支部は、組織としては比較的若手が多い状況なんですね。でちょっとお話が出ましたですけれど、いろいろ懇親会をやっている中で感じるのは、短期的な経済的メリットを望んでいるというよりは知識欲のようなものが強いんです。この間民主党の議員さんから復興の状況とか立法の状況についての講演をいただくと共に協議会、懇親会をやるといった時に比較的若手の出席率が高かったんですね。参加した人は、原発賠償の政府内での状況とか、例えば警戒区域の区割りとかの最新情報を知りたかったなんていうことを言ってたんで、そういう意味では経済的なメリットの他に、情報というメリットを与えてもらって来てもらうと活性化につながるなるかなと思いました。

【出井幹事長】関口さん、何か追加する事がありますか?若手会員に。

【関口氏】なかなか若手会員に短期的にペイするようなメリットを提供できるかという点では、すごく難しいと思っているのですけれども、ただ弁護士はそう遠くない将来6万人以上今の倍位の数になります。そうなっていた時にどれだけ弁護士の職域が広げられているのかという観点で考えないとダメです。その時、まず個々の弁護士が奮闘するいうことが絶対に重要な前提ですが、政治的なサポート、政治家からの理解は絶対に必要だと思います。先ほど松山先生がおっしゃられたように、魅力的な企画を立ててかつ槇先生がおっしゃられたように知識欲を満たしていくような企画を作っていって、若手の先生方に参加してもらって、その中で政治にかかわる長期的に活動していくことに意味があるということを広めていくのが良いのではないかと思います。

【出井幹事長】有り難うございます。小川さん、なにか今の話を聞いて何かありますか?付け加えることは?

【小川広報委員会副委員長】この間実は民主党の中西議員と、あと地方議員の方と候補者の方と飲み会をやったんですよね。そこでそういうふうに膝詰めして接触して話をする事によって今まで知らなかったこと、見えなかったことが増えていくんで、朝食会のあり方というものももうちょっと考えた方が良いんじゃないかなという個人的な感覚があるんです。弁政連に入る前は、弁政連って要するに弁護士と政治家がお上品に朝ご飯食べて別れると、何か"社交クラブ"だか何だかとそういうイメージを持っていたので実は自分からは弁政連に入ろうという気持ちは全く無かったんですけど、逆にいうと多くの人からそういう目で見られているんだろうなと思うので、それを踏み越える積極的な企画に打って出ていかない限りはなかなか理解を得られないというふうに個人的には思っています。

【柳楽編集長】朝食会のネーミングを"朝食会"とするのをやめてしまって、何かテーマを絞った"○○勉強会"みたいにすればいいと思いますけれども、どうでしょう。

【小川広報委員会副委員長】そのほうが議員の方は乗りやすいんじゃないかな。

【関口氏】議員さんは、これこれの弁護士と勉強会をして、これこれのテーマで自分がメインで45分話した、と。

【柳楽編集長】そう。「朝食会しました」より「勉強会で弁護士たち相手にレクチャーしてきました」と言った方が、有権者に対していいアピールになると思いますね。

【出井幹事長】柳楽さん、ほかに何か付け加えることは?

【柳楽編集長】これまで若手にとってのメリットを考えるときに経済的側面にばかり目が向いていたところがあったのかなと今日は大いに反省させられました。柳楽編集長知識欲ですとかそういった情報に対する欲求ですよね、ここに出ることによってこういう勉強ができるよと、そういう事実、メッセージをうまく伝えることができたら若手の参加意欲ももっと高まるのではないでしょうか。これって見せ方を変えるだけだと思うんですよね。そこで随分変わると思います。若手が興味を持ちやすいような、知識欲を刺激するようなタイトルの企画というのを、これは極めて広報的なセンスなんですけど、そうした視点をいれて、若手を惹きつけるような企画を、ネーミングから工夫していただきたいなと思いました。



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