弁政連ニュース

クローズアップ〈座談会〉

弁政連支部活動の成果と
新たな展開(5/6)

~若手ともに地域社会のニーズに応える~

サポート制度

【鈴木幹事長】まだまだお話し足りないこととおもいますが、この1年、菅野先生のお話をお伺いしまして、弁政連が、弁護士会と連携して、大車輪のように回って活動されているのがよくわかりました。

ところで、福島県支部では、県選出の国会議員に対して会員を2人ずつ配置するというサポート制度というのが構築されているということですが、震災・原発事故があってという中で、弁政連がまさに弁護士会にも先んじて動くことができたというのは、このような政治とのパイプが築かれていたからかなとも思うんですけれども、サポート制度というのは具体的にどういった形でつくられていて、どういう形に担われているのか、ご紹介いただけますでしょうか。

それでは、菅野先生、1年間、激務を次の会長に引き継がれたばかりということですが、福島支部の活動についてお話し頂けますでしょうか。

【菅野福島県支部常務理事】1人の議員に若手とベテランを1名ずつ付けて、例えば、具体的に議員会館を訪問したりとか、電話でのやり取りをしたりとか。ただこれはサポーターの方によってやっぱり程度のバラツキが現実にありまして、1番密接な方は本当に携帯1本ですぐ電話して、そこまで関係を築いている方もいます。ただ全部がそうなっているかというと、そこまではいってはいません。ただ常日頃から、そういった議員会館を訪れたりとか、国会議員の方が地元に帰って来た時は、法律事務所に寄って頂いたりだとか、逆もありますし、あとはもちろん選挙運動には関わりませんけれども、冠婚葬祭とかある程度のお付き合いをさせていただくという中で、個人的信頼関係を高めていろんな情報交換をしているというところです。


東京の若手

【鈴木幹事長】これまで、広島、神奈川、福島県と、いずれもそして若手会員の参加を得て活発に活動をしているというお話しを伺ってきたんですけども、柳楽さん、小川さんは、お2人とも東京本部(東京三会の支部)に所属されていますが、これまでのお話で、東京本部では見られない活動が各支部では行われているということを実感されたのではないかとも思いますが、如何でしょうか。

柳楽編集長

【柳楽編集長】そうですね。東京の若手の間では「ベテランの方の道楽」というように受け止められている面がありますよね。若手は皆さん本当に切実に、明日の飯をどう食うかみたいな感じで動いているので、「長い時間かけて人脈を作っておくと、そのうちいいことあるよ」的なのんびりした感じだと、なかなか若い方の参加を求めるのは難しいかなと思います。

【小川広報委員会副委員長】若手はどうしても、経験が少なく且つ人脈が少ない、どうすれば職域が拡大していけるかということに関しては、見えないわけです。どうやったら人と知り合える伝手が増えていくのかもわからない。とりあえず、頑張らなきゃいけないという思いがあって、一方、政治活動はやりたい人が趣味的にやっているものという認識があり、自分は今食べていくことに忙しいので、そんなことにはとてもタッチしてられないというのが、私の回りでも、多分若手の多くの共通した認識ではないでしょうか。

小川広報委員会副委員長

そこに加わることによってどんどん知り合いの方が増えていくという実感がやはり、実質的なメリットとしてやっていこうという、そのメリットの認識がないと、なかなかやはり、参加と言うことでは、若手にとっては難しいと思いますが。


弁政連なら何ができるか

【緒方広島支部長】それは、急激な実感を持てるのです。今まで自分が色々な仕事をやって、動いて、それで例えば民主党の方に呼びかけた、5人ずつでという話だったのです。そうしたら70人来て5人じゃとても対応できない、そうするとそこで色々な話しがフランクに出てくるわけです。一気に人間関係が広まっていく、急激な実感が持てると思います。現実にやれば。

【柳楽編集長】私から見える範囲で申し上げると、東京の場合、どうしても国会議員のほうに目が行っていて、自治体、例えば区議会議員の方とかとのパイプ作りには、あまり熱心ではないような気がしますね。

【鈴木幹事長】東京本部でも、都議会議員の方々との交流会なども持ったことはあったのですが、広く若手に参加を呼び掛けてというところまでは行っていないのが現状だと思います。若手の会員を募って行く上では、東京本部でも、区議・都議の方々との交流の場を積極的に進めるべきではないのか、ということなのかと思います。

【緒方広島支部長】弁護士会と弁政連というのがどういう機能を果たすのかというのも一度落ち着いて考えて見る必要があるのですが、私はそこを考えても答えがでなかったのです。そこで、結局のところ、弁政連は何でも自由にどんどんやってしまおう、やってしまっていいんだと思ったらすごく楽になったのです。弁護士会さんどうですかというようにしてリレーションしていくと絶対に動かなくなります。とにかく弁政連は弁政連として考えたことをどんどんやっちゃう、先にやる、そのほうが私はうまくいくと思います。弁政連は独自にどんどん活動していくという方が、逆に弁護士会にとってもいいような気がしております。

【鈴木幹事長】緒方先生の話は、先ほど伺った菅野先生のお話にも弁護士会よりも先んじて色々やる、働きかけをしたということがありましたし、杉﨑先生の神奈川支部の話でも、若手と退官された先輩の法曹との交流の場としての旅行会を意味づけるという話なども、考えようによっては弁政連でなければできないという話ではないのかも知れませんけれども、でも弁護士会でやるにはやりにくい話ということなんだと思いますが、いずれも、だったらやってしまおう、ということで、共通する点が多い話だなあと思って伺っておりましたが。

【杉﨑神奈川支部長】そうなればいいと思って。

【緒方広島支部長】企画、実行部隊みたいなものですね。業務対策委員会だとそんなこと皆さん言わないじゃないですか。弁政連でしたら、自由ですから、企画し実行して行くという点では早く答えがでますし、それがいいところだと思いますね。

【菅野福島県支部常務理事】弁護士会だとそこに色々な考え方があって、例えば強制加入だからこうだとか、色々な議論が出てきてしまって、なかなか動きが取りにくい場合もある気がするのです。そういう意味では、弁政連というのは正に任意加入の団体ですからその分動きやすい面はあるのではないかと思います。

【緒方広島支部長】更に青年部を作ると、青年部がやったのだからちょっと我慢してくれとか、先に走って行くことが出来る。ですから、あまりコンサバティブに物を考えずに自由に色々なことをやるということがいいような気がします。

【飯田広報委員長】先ほど緒方先生が弁護士会は票もなければお金も無い。では何が出来るのかというと、人を出すこととおっしゃいましたが、私は、政治家と接しまして、彼らはものすごく忙しくて、考える時間がない、ですから知恵と情報を出してあげて、それでサポートをするということが意味があるのかなと。

そういう意味で先ほどのサポート体制というのは非常に大きな力を発揮するのではないかと感じますし、そこで法律とか条例が作られますと、関わって達成感がありますよね。若手の人もこれはおもしろいなといいますか、意義があったと感じると次の活動に繋がっていくという感じがして、それはおおいに期待できると思います。

【菅野福島県支部常務理事】意見交換会とか何かあるときは必ず時々に立法で問題になっていることについて国会議員と弁政連の会員が集まって色々な資料を配って検討会みたいなことをやるのです。そうしますと、国会議員の先生から思いもしないような質問がでてきて、それを説明したりするわけですが、そういった説明のための資料作りは若手がやっていますが、これがまた若手会員の勉強にもなってという面があります。こういうことで、国会議員との意見交換会、県知事ともやっているのですが、そういう時の資料をきちんと若手が作って、もちろん中身をベテランがチェックをしますが、そういった中で若手が政策についての勉強をしていくという面は非常に有用かなと思います。

他にも、例えば、国会議員の方からこういう資料がないかという問合せがあったりして対応したりとかしまして、知恵を出すという形で政策問題についての資料を弁護士が提供したりしております。これが、若手の勉強にもなり、他方で国会議員の方にとっても有用な情報になっているのではないかと思っております。


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