弁政連ニュース

クローズアップ〈座談会〉

自治体で活躍する弁護士
大いに語る (4/4)

自治体の任期付職員のススメ

【鈴木幹事長】今日は大変盛りだくさんのお話をいただきましたが、最後に、これから自治体で働く若い弁護士さんが増えるようにということで、その後を次いでくれる人に対するメッセージをいただければと思います。

【鈴木氏】自治体の業務は、いわゆる法曹関係者だけでなく、議会や他行政機関とも連携しながら行われます。このような業務に関与することは、行政内部からのものの考え方、判断方法を見ることができ、得難いものとなるのではないでしょうか。

【中谷氏】2年間やらせてもらって一番感じたのは他の職員の信頼を得られるかどうかということです。信頼が得られなければ当然相談にも来られませんし、相談に引き続き来ていただいているのは、ある程度の信頼が得られたかなと思います。という意味では弁護士に対する信頼を直に感じる事ができる職場でしたので、すごくやりがいがある仕事かなと感じます。修習後すぐにでも、あるいはある程度民事事件なり行政事件なりの経験を積んだ上での参加でもよいのかなと思うのですが、自治体への勤務というのはすごく勉強になるし、やりがいのあるものだと思います。

【秋山氏】自治体は本当に様々な業務があって、多くの法律と接する機会にもなり、相談事案も多種多様でやりがいもあるし、自分自身の勉強にもなる仕事ですので、そこはトライしてみる価値が十分にあると思います。私自身の場合は弁護士を4年半経験して入っておりますが、弁護士として経験したことはすべて役に立っています。たとえば建築訴訟の経験もありますので、建築基準法関係の相談にも対応できますし、著作権、商標権関係の相談でも同じように役立っていますし、本当に色々な案件を経験しておいてよかったなと思っています。

【佐藤氏】地方自治体の仕事は多岐に渡りますので、様々な案件を経験することができ、本当に勉強になりますし、やりがいもあります。ただ、これは私個人の考えですが、法律相談を除いてチーム作業の業務が多いので、そういうことが苦にならない人が向いているのではないかなと思います。あとは、弁護士登録してすぐに自治体に入るのではなく、ある程度実務経験を積んでからのほうがいいのではないでしょうか。というのは、自治体によるのでしょうけれども、法律実務的観点からのアドバイスが求められていることが多いと思うからです。地方自治体で取り扱う事件は行政事件だけでなく、民事事件も沢山ありますし、弁護士業務で経験したことがそのまま生きてくると思います。

【鈴木幹事長】では、今日の座談会これで終わります。みなさんどうもお疲れさまでした。

(平成23年4月13日 於霞が関弁護士会館)


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帖佐直美会員

帖佐 直美 会員(新61期)
東京弁護士会所属
流山市政策法務室長
 

私は、平成23年4月1日から、任期付公務員として千葉県流山市役所に勤務しております。
総務部総務課政策法務室長と市議会書記を併任しています。

市役所では、日々、各担当課から、条例案や日常の業務について法律相談があり、忙しく過ごしています。

弁護士を職員として採用することは新しい試みですので、弁護士が市役所で何ができるのか、一から考えて実現することができる、やりがいのある仕事だと思います。

今後は、職員に向けての研修等も行っていきたいと考えています。


自治体における法曹有資格者登用の状況について

  1. 東京都(9名)
    • 部長級1、課長級8〔うち5名は任期付職員〕
    • 配属先 総務局総務部文書課1、同法務課6、
      労働委員会事務局2
  2. 東京都特別区人事・厚生事務組合(2名)
    • 配属先 法務部
  3. 神奈川県逗子市(1名)
    • 配属先 総務部
  4. 三重県名張市(1名、任期付職員)
    • 配属先 総務部
  5. 東京都町田市(1名、任期付職員)
    • 配属先 総務部法制課
  6. 神奈川県(2名、任期付職員)
    • 配属先 政策局政策調整部政策法務課1
      教育局支援教育部支援教育企画課1
  7. 千葉県流山市(1名、任期付職員)
    • 配属先 総務部総務課政策法務室(併任議会事務局)
  8. 福岡県福岡市(1名、任期付職員)
    • 配属先 こども緊急支援課
  9. 大阪府松原市(1名、任期付職員)
    • 配属先 政策法務課
  10. 兵庫県(1名)
    • 配属先 企画県民部管理局文書課
  11. 岡山県岡山市(1名)
    • 配属先 環境局環境企画総務課
  12. 愛知県名古屋市(1名)
    • 配属先 緑政土木局農政課

※弁護士登録を行っていない方も含む。


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