弁政連ニュース

クローズアップ〈座談会〉

自治体で活躍する弁護士
大いに語る (1/4)

司会
鈴木善和 幹事長
柳楽久司 本紙編集長

 

秋山一弘会員

秋山 一弘 会員(58期)
第二東京弁護士会所属
町田市総務部法制課
法務担当課長

佐藤真代会員

佐藤 真代 会員(新60期)
東京弁護士会所属
神奈川県政策局
政策調整部
政策法務課主幹

中谷大介会員

中谷 大介 会員(現61期)
三重弁護士会所属
名張市総務部副参事
(平成21年5月1日~
平成23年3月31日)

鈴木 紀夫 会員(58期)
横浜弁護士会所属
逗子市総務部参事
 

はじめに

【鈴木幹事長】今回は、地方自治体に任期付職員等としてお勤めの弁護士の皆さんにお集まりいただきました。私は司会進行を務めさせていただいております、弁政連幹事長の鈴木善和です。

【柳楽氏】弁政連ニュース編集長の柳楽と申します。

【鈴木幹事長】ご存知の方もいらっしゃると思いますが、政府の中で法曹有資格者の公務員登用促進に関する協議会というのが設けられまして、2009年4月24日付けの取りまとめで、自治体においての法曹有資格者の採用実績がまだ乏しい、採用の関心はまだ低い状況ではあるけれど、まずは地方自治体と法曹有資格者の相互理解を深めることが重要であるということが指摘されています。そういった中で皆さんは先がけて自治体にお勤めいただいているということで、この座談会が、これからどんどん自治体の中で弁護士が活躍していくということの一つのきっかけにもなればということでおいでいただきました。それではまず、ご出席の皆さんから自己紹介をお願いしたいと思います。

【秋山氏】所属弁護士会は二弁です。修習期は58期、総務部法制課法務担当課長として勤務しています。勤務開始は、平成22年4月1日からです。

【中谷氏】三重弁護士会に所属しています。修習期は現61期です。勤務先部署名は、先月の31日で退任となりましたが、名張市役所の総務部副参事を拝命しておりました。勤務開始は平成21年5月1日からで、平成23年3月31日任期満了で終了しています。

【鈴木氏】私は、横浜弁護士会になります。第二東京弁護士会から横浜弁護士会に登録変えしています。修習期は58期となります。勤務先は、神奈川県の逗子市で、総務部参事という肩書きになっています。

【佐藤氏】所属弁護士会は東京弁護士会です。修習期は新60期になります。平成22年7月1日から神奈川県に勤務しています。政策局政策調整部政策法務課に配属になっておりまして、肩書きは主幹になります。


応募から採用までの経緯

鈴木幹事長

【鈴木幹事長】どうもありがとうございます。一番キャリアが長いということになりますと、逗子市の鈴木さんということになるのですが、逗子市の職員に応募される経緯とか、採用の形態なんかを教えていただければと思うのですが。

【鈴木氏】私は、一般競争試験で採用されています。採用当時、逗子市には特定任期付公務員の条例が制定されていなかったため任期付公務員ではありません。地方分権が近時取りざたされていますが、この点については個人的にも興味をもっていました。この分野について専門的知識経験を有する弁護士はまだまだ少ないであろうし、採用自体も幹部職員(部長級)と比較的優遇されたものであったので応募しました。

【鈴木幹事長】では、中谷さんはいかがでしょうか。

【中谷氏】私の場合は、修習が終わって最初に就職を希望させてもらいました事務所が、外部での研修をして来いというプランを組んでいまして、それで公共団体か、若しくは企業かどちらかでということだったのですが、その際、名張市が弁護士を雇ってみたいと考えているという話がありましたもので、では、行ってみるかということになりまして、それでご推薦いただきました。私の場合は、競争試験ではなく、選考試験という形で採用になりました。これは、三重弁自体が当時100人に満たない程度の人数で、募集をかけても応募自体が無いだろうということもありまして、そういったことも含めてまずは選考試験ということで入らせていただきました。

【鈴木幹事長】そうすると応募した人はお1人だっということで、そして、選考を経て採用だったということですか?

【中谷氏】そうです。

【鈴木幹事長】わかりました。ありがとうごうざいます。では、秋山さんは。

【秋山氏】私の勤務している町田は公募で、受験申込書に志望動機や町田でやってみたい仕事の内容などを記載し、書類選考をされ、その上で面接を受けて、それで採用が決まりました。応募したきっかけは幾つかあるのですが、もともと町田で市民法律相談を担当しており、縁がありました。また、インハウスで企業にお勤めになっていた弁護士の先生から大きな組織で働くと多くの法律を学べる、そういった意味で非常に面白いということを聞いておりまして、若干の興味を持っていました。それと、自治体が地方分権の関係で、クローズアップされていますので、その関係でもやってみたいなと。

【鈴木幹事長】では佐藤さんはいかがでしょうか。

【佐藤氏】神奈川県の場合は、政策局と教育局で各1名ずつ任期付職員の公募があり、私は政策局を希望して応募しました。一次選考が書類審査と法律的知識を問う筆記試験、二次選考が口頭試問と面接で、これらを経て採用になりました。通常弁護士業務を行う中で、なかなか行政の仕事をする機会はありませんので、興味を持ったのが応募したきっかけです。私は、ロースクールで行政法の勉強もしておりましたので、それを生かせる機会ではないかということもありました。


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