弁政連ニュース

インタビュー横路孝弘衆議院議長に聞く

市民の声を国会へ

横路孝弘衆議院議長


平成21年10月1日、梶谷理事長ほか弁政連会員が衆議院議長公邸に横路孝弘衆議院議長(札幌弁護士会・20期)を訪問し親しく懇談した。

―この度は、ご就任おめでとうございます。衆参両院の議長が弁護士の議員から選任されたことを私達も誇りに思っております。議長として、国会は、国会からなにを期待されているとお考えでしょうか。

信頼できる国会であること。議長としては、しっかりと充実した議論、論戦を実現していく国会にしたい。国会が信頼を得るためには、市民の声がしっかりと反映される国会でなければいけないと思っている。議員立法や国勢調査権の活用なども、大いに考えていきたい。

― 当面取り組むべき課題は

ひとつは、雇用問題だと思っている。日本社会の格差が拡大し、若い方の雇用状況が著しく悪化してきた。雇用対策はすぐにやらなければいけない。派遣法の見直しも急務だ。最低賃金についても、しっかりと議論していかなければならない。

議長公邸ロビー
議長公邸ロビー

― 政党や議員に望むことは

とにかく、勉強してもらいたい。半年くらい真剣にやれば、専門家になれる。

― 弁護士、弁護士会に期待することは

弁護士会は、これまでも多くの政策提言をされており、こちらも大いに参考にしている。最近は、政策秘書の仕事にも関心をもってもらっているようで、これからは人的な交流もありうるだろう。大臣、副大臣、政務官だけの仕事には、どうしても限界がある。きちんと民意を吸い上げるには、そのもとで活躍する民間のスタッフが必要だ。弁護士にも大いに活躍してもらいたい。

理事長をまじえ懇談 理事長をまじえ懇談

(聞き手 道あゆみ本誌編集長)

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インタビュー千葉景子法務大臣に聞く

ひとりひとりの人権を
守れる司法に

千葉景子法務大臣


平成21年10月1日、就任間もない千葉景子法務大臣(横浜弁護士会・34期)を梶谷理事長ほか弁政連会員が法務大臣室に訪問し親しく懇談した。

―この度は、ご就任おめでとうございます。さっそくですが、政権交代の意義について、大臣はどのようにお考えでしょうか。

民主主義の原点を示したと思う。何より、国民が、「自分が変える」という自信と誇りを実感できたのが大きい。そして、政治がそのような国民の期待に耐える、わくわくと面白いものであり続けることは、とても大事なことだと思う。

― 法務大臣としての抱負をお聞かせ願えますでしょうか

司法は、なかなか光があたらない分野。しかし、1人1人の権利を守る上で大変重要な仕組みだ。その重要性を大臣として是非アピールし、日本を真の意味で社会正義の守られる国にしていきたい。

― 当面の課題は

1つは、人権救済機関のための制度整備、2つめは、国際的人権課題に取り組むこと、3つめは、捜査の可視化。いずれも、民主党のマニフェストに盛り込まれている。他に、民法改正などにも積極的に取り組みたい。また、司法予算の獲得も容易ではないが、できる限りのことをしていきたい。

― 弁護士会、弁護士会へのメッセージを

弁護士会の、これまで議論や研究の成果を、是非届けて頂きたい。また、法務省も、国民の声、国民目線を意識した仕事をしたい。そのためにも、現場の最前線にいる弁護士に、どうか声を上げてほしいと思う。そして、今後、一層、法務省と日弁連が親密な関係を築き、ともに良い仕事をしていければ、こんなに素晴らしいことはないと思っている。

理事長をまじえ懇談 理事長をまじえ懇談

(聞き手 道あゆみ本誌編集長)

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弁護士会会員である大臣等の紹介

仙谷由人氏が行政刷新担当相

仙谷由人行政刷新担当相

内閣府特命担当大臣 仙谷由人
(行政刷新)
公務員制度改革担当

衆議院議員徳島1区当選6回
第二東京弁護士会所属23期
1996年・2004年民主党政策調査会長
2005年民主党NC 厚生労働大臣

行政刷新担当大臣として、まずはこれまでの行政の「無謬主義」、つまり、過ちは行政の側にはないという姿勢を転換させることから始めなければなりません。間違いを認め、省益にとらわれず国民目線で考え国民目線で語り、自分の子どもに誇れる仕事をできるようにすること。内向き思考、前例主義を改め、行政のイノベーションを生み出し、そして、国民から「ありがとう」と言われる役所をつくること。

「官治」から「法治」へ、国民にとって清々しい政府を作ることが、私が行う「刷新」です。

福島みずほ氏が消費者・少子化担当相

福島みずほ消費者・少子化担当相

内閣府特命担当大臣 福島みずほ
(消費者及び食品安全、少子化対策、
男女共同参画)

参議院議員比例区当選2回
第二東京弁護士会39期
2001年社会民主党幹事長
2003年社会民主党党首

政治が変わり、新しい政治が始まりました。

私は、大臣として、消費者行政、食品安全、男女共同参画、少子化を担当しています。また、10のテーマの共生政策ついても担当しています。青少年健全育成、食育、高齢社会対策、障害者施策、交通安全対策、犯罪被害者対策、自殺対策、銃器対策、薬物乱用対策、定住外国人施策です。私が担当していることは弁護士会の活動と密接に関係しています。どうか一層の連携を心からお願いします。がんばりましょう!

副大臣・政務官

厚生労働 副大臣細川律夫

厚生労働副大臣 細川律夫

衆議院議員埼玉3区当選7回
埼玉弁護士会所属26期
2002年民主党国会対策委員長代理
2007年~2009年民主党NC 法務大臣

農林水産副大臣 山田正彦

農林水産副大臣 山田正彦

衆議院議員長崎3区当選5回
長崎県弁護士会所属24期
2005年民主党NC 農林水産大臣
2007年民主党NC 厚生労働大臣

総務大臣政務官 階 猛

総務大臣政務官 階猛

衆議院議員岩手1区当選2回
岩手弁護士会所属56期
衆議院財政金融委員会委員

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